野崎優里 〈 エアープランツの苗床〉


作品解説
爽やかさと清潔感の中にフッと沸き上がるエロティシズム。美しく、生命力に溢れるものは往々にしてどこかしらにエロスとグロテスクを孕んでいる。女性の身体から作り出される特徴的で独特な肉感とカタチを使って、それらを艶めかしく感情的なものとして表現しようと心がけている。豊満で柔らかな横たわる肉体は溢れ出る生命力を表し、そこに絡みつく内臓はさながら肥沃な大地に根を伸ばす植物のようにも、はたまた宿主
の生命を糧に生きる寄生植物のようにも捉えられる。だが、いずれにしろ彼女の身体は『命』に充ち満ちているのだ。
作品詳細
- 制作年
- 2016
- サイズ
- 83×107
- 使用画材
- リトグラフ