髙橋 良 〈 metamorphosis〉


作品解説
所有してきたもの、または消化した様々な女の苦悩や快楽のイメージをちぎった薄い和紙に墨で描き、一枚一枚裸体に貼り付ける。水分を含んだ和紙は体温を奪うと同時に皮膚に吸い込まれて、身体とイメージが一体化し完全な変身を遂げる。しかし時間が経つにつれてケロイドのように変化していき、また剥がれ落ちたりしてすぐに正体が明かされる。女は死こそが再生ではなく、繰り替えしてきた変化そのものがひとときの生であり女の性ではないか。
作品詳細
- 制作年
- 2017
- サイズ
- 145×97
- 使用画材
- 和紙、墨、女体